茂木健一郎さん(学校法人KTC学園 おおぞら高等学院校長)をゲストにお迎えし、中学生・高校生・大人で語り合った「子どもエキスポ in 壱岐」プレイベント『しゃべり場』
先ず、会場や広報、事前準備などで御支援いただきました壱岐市役所様ほか、たくさんの皆さまに心から御礼申し上げます。また、ご来場くださいました75名の皆さま、そして、登壇くださった6名の皆さん、休日にも関わらず本当にありがとうございました。たくさん脳を使いましたよね。
『「人生で成功する」ってどういうこと?』というテーマで始めたおしゃべりは、「学校の数学を勉強しても将来あまり役に立たないと思います」という中学生の一言で、学校教育との関わり方を考えることから始まりました。
続けて、「学校で僕は読書していたいのに静かに読書させてもらえないんです」という中学生の一言から、「80歳のおばあちゃん・おじいちゃんが今悩んでることって何だと思う?」「容姿が綺麗な女性が悩んでることって何だと思う?」「(大人登壇者の)しばさんってどんな人だと思う?」といった問答が始まり、脳の話も交えながら「共感」と「想像力」の話題に。
とにかく、茂木さんならではの容赦ない質問と突っ込みで、登壇した中高校生も大人もどんどん丸裸にされていきました。私も突然、登壇するように言われ...何がなんだか...タジタジでした(;^_^
そんな中、参加者の多くは、「人生での成功」とか「人生の成功者」ということばはいつになったら出てくるんだろうとモヤモヤしてらっしゃったことでしょう。私もそうでした。
茂木さんからやっとそのことばが聞かれたのは、終了5分前。
「(僕は仕事がら『成功者』って言われる人にたくさん会ってきたけど)本当に成功した人って、他人に優しくなれるんだよ。」と。
あっという間の2時間でした。
それにしても、あの話題の進め方もおもしろかったですね~。
きっと、茂木さんは、貴重な時間は、「人生での成功」が云々という遠い世界の枠作りではなく、私たちにとっての「今・リアル」を見つめることに使ったほうがいいと考えられたんだろうなと想像します。「人生、理屈じゃないんだよ。」「今をじっくり生きてますか?まずはそれからでしょ。」みたいな。
結果的に、私には、「こんなことが普通にできる人が『成功者』になってるんだ」という感覚が今でも残ってまして…。なんとも、茂木マジックにかかった気分です。
登壇した中高生も、終わった後、「おもしろかった~。」「茂木さんっておもしろい方ですね。」って言ってました。
「僕も今回の講師謝礼は全額『子どもエキスポ in 壱岐』に寄付するから、皆さんも寄付してあげて!」
そう言い残して、茂木さんは会場を後に。
茂木さん、本当にありがとう!!
「みんな、もっと周り(ヒト・モノ・コト)に関心を持ったほうがいいよ~。」
「子どもたち、今やってる勉強はただの入口。そんなんで色々言ってないで、まずは目の前のことをもっと突き詰めろ~。」
「大人の皆さん、他人に優しくなれてますか?子どもたちがそんな人になれるように、『安全基地』を作れてますか~?」
「デジタル時代の今、島だから...とか、子どもだから...とか、〇〇だからできない...とか言えないでしょ。」
「な、いろいろ面白いだろ。」
茂木さんのそんな声が今でも聞こえてきそうです。
「子どもエキスポ in 壱岐」もよろしくお願いいたします。
文責:入江潤(エキスポ 実行委員長/当法人代表)
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